はなし半分今日この頃

アニメ、漫画、BなL、特撮、女性アイドル、邦ロック その他諸々おもに現場で感じたことの感想等。

みんなが証明してくれた未来に生きている(sideMアニメ化に添えて)

売れてしまう、と思った。



動いて踊る華やかなOP、ED。たくさん発売する華やかなトレーディング商品。テコ入れ水着回。アニメきっかけでゲームを始める人。某動画サイトの心無いコメント。他マスPからのやっかみ。古参VS新参の対立。円盤特典についてくる抽選シリアル。今より沢山出るCD。これをきっかけにお仕事が増える声優さん。

いいことも悪いことも走馬灯みたいに脳を巡って気がついたら私は隣の席の友人の手を握りながら泣きながらまだ早い!と叫んでいた。今思えばそこそこな厄介である。私のちょうど視界に入る位置に立ち上がって頭を抱えてるPさんが見えた。みんながみんな、色んなことを叫んでいたような気がする。会場が爆発したみたいに色んな気持ちが渦巻いていた。それは喜びでもあり、驚きでもあり同時に今まで感じたことがない不安だったと思う。少なくとも私はそう。



先日アイドルマスターsideMセカンドライブ、THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE 〜ORIGIN@L STARS〜が二日間幕張メッセで行われ、そこでsideMが理由あってアニメ化することが発表された。

何かあるたびに冗談交じりだけれども「サービス終了か?」ってざわざわしたり、オ○トちゃんの赤字決済を見て「ガチでやばいのでは…?」って不安になってる毎日だったのに(オ○トは今でもだけれども)幕張メッセで2日間もおっきなライブをしてそしてアニメ化まで決まったなんて去年の今頃の私が聞いたら何をご冗談をと言ってしまいそうだ。

じわじわ事実を噛みしめるたびにあの2日日間パフォーマンスしていた演者達はアニメ化がすぐ先の未来に発表されることを知っていてのパフォーマンスだったのたなと思うととても感慨深くなった。

私がsideMで1番と言っていいくらい好きな「夜空を煌めく星のように」という曲がある。全人類に歌詞を熟読して欲しいくらい大好きな曲だ(http://sp.ch.nicovideo.jp/yui_uandi/blomaga/ar1066890)この曲は歌唱してるDRAMATIC STARSとHigh×Jokerが出演する1日目の、締めの挨拶直前に披露された。

歌う直前までHigh×Jokerは自分たちのユニット曲を歌っており、連続で歌うのは本当に大変だったと思う。実際バテ気味の人も居たらしい。私は色々必死すぎて気がつかなかったけれど。パフォーマンスは立派なものだったし、私は始終感動して居た。月並みな感想だけれどもみんな立派なアイドルになったんだなと思った。

ハイジョのユニット曲が終わり照明が落ちる。次の曲は誰がと考える前にそのままはけることなくそのままハイジョがステージに残ってもしかして、と思った。後ろからドラスタの3人が出てきたときにいよいよ来たぞ、と思った。好きな曲だけに期待と不安がある。仲村さんの歌い出しでこれは勝ったな、と思った。なんの勝負かわからないけれどとにかく勝ったと思った。

この曲の2番サビに「心から望んだことならきっと叶う Yesだって証明しよう go ahead!」という歌詞がある。この歌詞の最後のYesだって〜のところが私の担当アイドルの冬美旬の歌唱パートだ。アイドルに消極的だった旬が、こんな歌詞を歌えるようになったことが嬉しくてしょうがなくて、CDのときからお気に入りのフレーズだった。

幕張という大きなステージで旬の、そして旬の声優さんである永塚拓馬さんのパフォーマンスは本当にすごかった。ちょっと担当贔屓な感想になってしまうけど実際に聞いた人はきっとわかってくれると思う。気持ちの圧が凄くて強くてかっこよくてあの瞬間、アイドル冬美旬が永塚拓馬の身体を借りて本当にステージの上で証明してくれた!と思った。私は永塚さんのことをここ1年ちょっとずーっと応援して色んなところで永塚さんを見て来たけれど、あんな風にその瞬間の気持ちに振り切られた切実な歌い方をする永塚さんを見るのはこの日が初めてだったからとってもびっくりした。幕張というおっきなステージで失敗することを恐れずにあんなパフォーマンスが出来るくらい旬も、永塚さんもステージに立つことに自身がついたし成長したんだと思った。

もちろん永塚さんだけじゃなく、みんなそれぞれ演者がキャラとして存在していた気がした。ファスライ参加組は前回からの成長を、初めてパフォーマンスする組は初めましての全力を。誰も彼もが正しくアイドルであり、キャラクターであろうとしていたと思う。それは多分昨今乱立する二次元アイドルのライブとしてはひとつの正解に近い答えが出ている気がした。舞台の上に立ってたのは確実に声優さん達だったのに私が思い出すのは舞台の上に立つ315プロのアイドルの面々だ。315プロのアイドルがあの幕張メッセで行われていた。



先ほど歌詞の書かれたURLを貼ったんだけれども、この曲を知ってる人も是非、今一度歌詞を読んで欲しい。私がこの曲が大好きな理由は沢山あるけれどもその最もたる理由が『自分たちの夢を語っていた子(=デビューしたてのアイドル達)が他人の夢や目標を後押しできる存在になったこと(=本当の意味でのアイドル)』だ。

これは私の持論なんだけれどもアイドルは誰かの夢の続きの存在だと思ってる。自分がなりたかった未来をアイドルのキラキラした姿に透かして見て、そんなアイドルが頑張ってる姿を応援したり、自分ももっと頑張ろうと思える。そんな風に誰かを間接的にポジティブな気持ちに後押し出来るのがアイドルなんじゃないかな私は思ってる。

幕張で聞いた夜空を煌めく星のようには確実に誰かを後押し出来る力があった。sideMを始めたときにうすぼんやりと描いてたメディア展開。もっともっと先だと思い込んでたアニメ化。

ガミPが色んな巡り合わせがあってアニメ化に至ったと言っていた気がする。どこかの誰か偉い人がうちのアイドル達のキラキラした姿を見て、魅力に気がついてくれて、この子達をアニメにしたい!って思ってくれたのならばこれ以上光栄なことはないんじゃないかな。あの子達が、あの子達自身の力で掴んだ次のステージ、私が無意識のうちにそれはまだ早いんじゃないなんてどこか諦めてたことを彼らは叶えてくれた。



だから私も頑張ろうと思った。

アイドルが次のステージを見据えてるのにプロデューサーが躊躇しててどうするんだよ、と。

だって最初はゲームだっていつサービスが終わるかってざわざわしてたんだよ?私は知ってる。サービス初めはそれなりに盛り上がったけどいつの間にか大半の人が離れていってしまったこと。他のポチゲーが爆発的に人気になってちょっと日陰者の気持ちを味わったこと。面白いよ、って進めても課金ゲームでしょ?って言われてしおしおした日もあった。でもアイドルみんなの声が聞こえるようになって曲が貰えて、おっきなライブがあって、さらに曲が増えて。色んな人が色んなタイミングでsideMを手に取ってくれるようになっていつの間にかいろんな人に興味を持ってもらえる機会も増えた。実際に私の周りにもsideMを気にかけてくれる人が沢山出来た。

間口が広がることは悪いことじゃないはずだ。コンテンツの死を早めるのは忘れられること、そして認識されずに終わることだ。私は、私たちのアイドルがすごいってことを知ってもらいたい。こんなに応援しがいのあるコンテンツ、そうそうないよ!っていつも思ってる。だって結果を出し続けてついにアニメ化なんだもの。私は運良く、sideMというコンテンツの始まりからプロデューサーをしていて正直に書いてしまうとこれから増えるであろう新規のファンの人と何処まで分かり合えるのかわからないし、何かの手違いでうちのアイドル達が勘違いされたまま広まることがとっても怖い。なんというか親心…?でもやっぱりこれからsideMに出会う人にも私と同じくらい出来ることなら私以上に好きになってもらえると嬉しい!それくらい好きになれるくらいうちのアイドル達のポテンシャルは計り知れない。

それと、いろんな理由でsideMから離れて行っちゃった人がアニメをきっかけにまたsideMを楽しんでくれてよければゲームに復帰してくれるとすごーく嬉しい!やっぱり私は私の大事なアイドル達に出会わせてくれたゲームのことが大好きだからゲームが盛り上がってくれるとうれしいなあ。



最初に書いた通り、不安は沢山ある。そして今考えてるような不安は悲しいけどいくつかは実現してしまうだろう。でも大丈夫だ。うちのアイドル達はみんな誰もが何かを乗り越えて来た強者揃いだし私はそんなうちのアイドル達の魅力を信じてる。

先陣切るよ そして一緒に走ろう しっかりついて来いって引っ張ってくれる彼らがいる限りきっとどこまでだって一番星だって遠く遠く、ずっと先まで目指せるよ。