はなし半分今日この頃

アニメ、漫画、BなL、特撮、女性アイドル、邦ロック その他諸々おもに現場で感じたことの感想等。

2021月3月4月_聞いた音楽たち

さぼってました、やります

 

FEELIN’GOOD/ALI,梅田サイファ

文句なしにかっっっっっっこいい音楽が聞きたい人はこれを聞いて!!!

説明不要、メッセージ性も不要、言いたいことはシンプルに俺たちはかっけえ

ロックもヒップホップも音楽なんてそれで充分すぎるのかもしれん

 

SING A SONG/Mics‼

友達に紹介した流れで改めて腰を据えてきたんだけどやっぱりこれが大好きだ…!

内緒話みたいな密やかな滑り出しからのキラッキラのサビ。青春…エモ…!本当にこの曲の落ちサビは何度聞いても胸が詰まってしまう。

全体的に高めの音でキープされているので可愛らしいボーカルを摂取できるのも良い

 

・Off With Their Heads/Mori Calliope

森カリオペちゃん、エミネム歌ってたのきっかけで知ったんだけどオリジナル曲めっちゃかっけーしかわいいしでつよつよ

自己紹介ラップも好きなんだけど、この曲の和なアレンジとカリオペちゃんのバリバリキレキレラップが互いを乗算しまくってて良い

 

 

・ハイライト/SUPER BEAVER

舞台、青空ハイライトめちゃくちゃよかったなー!!

オーディション番組の時から友達の推しを応援して見てたんだけど舞台どうなるかはらはらしてたけど本当に良かった!!

「圧倒的な感動と圧倒的な感情」って歌詞がすごい好きなんだけど、舞台ってまさしくこの二つで表せてしまうなあって思った。

 

・Lonely/大沼パセリ

滑り出しはゆったりで語る系かなと思って聞いてたらBメロが三角形に弾けるリズムに動いて、サビに入るとリズムは平たんに戻るけど音色がポップになってて~といろんなパーツが揃っててそれがちゃんと収まるところに収まってる

サクッと聞けて耳心地が良い

ジャケ写みたいなキラキラ光る夜の街で聞きたい

 

・楽園/フジファブリック

凄い久しぶりにフジファブリック聞いたけど、色々あってこの編成になって爽やか路線になったな~って印象だったのがこの曲は私が一番好きだったフジファブリックの何とも言えないヌメヌメした音がすごく出てて懐かしい気持ちになった

 

・いい女をよろしく/寺嶋由芙

イケてない時はイケける曲を聞きましょう

冒頭の「メチャ…イイオンナ!」の合いの手の時点でだいぶ好きなんだけどAメロBメロのなんとも言えないうだつの上がらなさ、不幸な訳ではないけど絶妙にノれてない感じわかる…からのサブの振り切ったいい女!私いい女!っていう言い聞かせて繰り返して自己肯定感爆アゲマインドはいつ聞いても最高 私もこうやって生きる~~~~

人間イケてないときは心の中くらいこれでいい

ディスコっぽい音もアゲアゲで良い

 

・次やったら殴る/トリプルファイヤー

ダウナーな自己肯定感ソング

陰キャ1000万人が共感できる歌詞なので歌詞だけでも読んで 絶対爆発的にはやる曲ではないけどはまる人にははまるしはまらない人の耳にも絶対残る曲

 

 

・One Last Kiss/宇多田ヒカル

宇多田ヒカルにうねり、この曲に感情を振り回され続けた3月だった。

視聴の時に聞いた歌い出しの「初めてのルーブルはなんてことは無かったわ」が余りにも圧倒的なのにその後に続くのが「私だけどモナ・リザもうとっくに出会ってたから」なのが本当に凄い 息をのんでしまった

ルーブルモナ・リザも固有名詞として全世界的に知れ渡っていて、物凄く限定的なものを指す言葉なのになんてことない、私だけの、とっくに出会ってたと連ねるとこんなに本来の言葉から飛躍して世界が広がるのか…

 

言葉だけじゃなくて音もあくまでシンプルに飾ってあるのに鏡合わせみたいな奥行きで1つの曲として完成されているのに、そこにシン・エヴァの物語が乗っかる隙間があるの凄まじ過ぎる

 

・Buautiful World~Da Capo VerSion~/宇多田ヒカル

宇多田ヒカル凄いシリーズ2

こっちはシンエヴァを見て震えてください、としか言えないアレンジ

私はこの低く刻むビートが心臓の鼓動に思えてしょうがない

途中からストリングスが所々入るのも凄い好きだな~~軋んだ音が悲鳴みたいだ

 

2021月2月_聞いた音楽たち

・優しくって少しバカ/嵐

若い!すべてが若い!

ジャニーズの人たちは基本的に皆甘めの声をしてるなと認識してるんですけど、腰を据えて聞くとちゃんと同じ系統の声が集まっているのにそれぞれに個性があるので不思議。(同じ声の系統でグループ組むのはユニゾンで歌うときにハモリよりも調和を優先してるのかなーという素人考え)

サビの音階にめちゃくちゃ聞き覚えがあるんですが、思い出せません

誰か情報ください

 

 

・One Day/Omoinotake

高い音域の声だけどナヨナヨしていなくて男臭い声質なのは凄く貴重な気がする。どんなバンドもそうだけど、鍵盤が入るとグッと表情が豊かになるな~

何となく、ペルソナ(ゲーム)を思い出す音をしている サビとか特に 

 

 

・EDEN/Tempaly

意味なんてないのでこの気持ち悪いのに気持ちいい音楽を全身で浴びて楽しめ!!との思いがバシバシに感じられる ムンクの叫びにBGM付けろって言われたら私はこれを選びます

いっそここまで来るとじゃあインストでも良いのでは?と一瞬思ってしまうけれど、メッセージ性とかなくて意味の無さそうな歌詞がこの音にのることによってボーカルが楽器として機能するのかなと思ったり

何言ってるのかわからないと思うので是非聞いてね

 

 

・1619khz/Chouchou

これは6分間に凝縮されたホラーなので定期的に摂取して不安な気持ちになろう

好きだけど怖い ほんこわ的な怖さ(ちゃんと曲なので安心してください)

 

 

コクーンさん/ジェニーハイ

川谷絵音は本当に無限に音楽と言葉が出てくる人だな…

曲を書く相手によって同じようなざっくりとしたテーマでも描いている人間像が全然違うので貴方の中に人間の引き出しが一体いくつあるんだろう…

後ほんと言葉選びがすごいよね なんたって歌いだしが「熟年」だもん…

イッキュウさんのボーカルとピアノの相性がめちゃくちゃ良いと思う

ジェニーハイ、めっちゃ良いバンドなのでずっと活動して欲しいな

 

 

・萌えってかエモ/わーすた

わーすた、猫耳つけてへんてこな曲歌ってるイメージで止まってたので、最近歌うまアイドルとして紹介されてて????してましたがめちゃくちゃ歌よくなっててびびった…

この曲ライブ動画が公式に上がってますがマジでとんでもねえな!

曲のテーマの根っこはへんてこしてた頃を彷彿とさせるものがあるけれど、そういえばまだ誰も手を付けてないんじゃない!?みたいなところで兎に角、着眼点が良い

後、系統変わってもちゃんと猫耳付けてアイドルアイドルした衣装なのも良い

 

 

・歌姫は海で/クジラ夜の街

久々の、これは革命だ!感

童話みたいな歌詞にポップとバンドを右往左往する転調

一つ間違うともっとロマンチックに媚びた仕上がりになりそうなところをドラムが舵取りをしていてちゃんとバンドとして成り立っている。

好みの問題だけどボーカルがちゃんと言葉をはっきり音にするタイプなので歌詞がストレスなく聞き取れるのも良い。

めっちゃ身もふたもないこというと二次創作ヲタクが好きそうな曲と歌詞 

 

 

・創造/星野源

最初聞いた時は、あぁゲームの音使ってるんだなるほどね、くらいにしか思わなかったのにPV頭の演出がゲームキューブ起動のオマージュって知ってそこから腰を据えて聞いてみたら本当に細かく音が散りばめられまくっていて、しかも殆どの音は公式さんから音源もらったのを当てはめてるのではなくて、アナログシンセで弾いたとラジオで話しててたまげた

しかもこれドラマ2本撮影してる合間に作業したらしいのでもう音楽の変態だよね

ものつくりをする人(任天堂)へのリスペクトと遊び心へのギアのぶっ壊れ具合がいっそ恐ろしいくらい 

 

 

・かくれんぼっち/牧島輝

大前提として声がめちゃくちゃ良い!

高いところだけじゃなくて低いところもちゃんと響きがあって、聞いていてすごく気持ちがいい!

曲は流行りの所謂YOASOBIとかその辺のテイストみ強いんだけど歌ってる人が落ち着いてると全然違うんだな…

男の人に、一人称が「私」の曲を歌わせるのすごく好きです。

この先もいろんなジャンルの曲に挑戦してもらいないなあと思ってたら2曲目はバリバリ乙女ゲ古典曲で雰囲気全然違うのに歌いこなしててびびった

役者さんだなあ 

 

 

・pray/赤い公園

サビが特に好きで、「it`s Honesty 君が好き」っていうシンプルな言葉で韻を踏むところとか「君の旅がどうか美しくありますように」で締められるのメロディも相まって慈愛すら感じる

ボーカルの理子ちゃんのちょっとハスキーな不思議なひっかりがあるのに透明感がある声はこういう曲にめちゃくちゃ映える

1番丸まるシンプルなピアノのメロディが一転、2番になると他の楽器が入ってきて景色がぱっと変わったようにも思えるし、訣別にも聞こえてしまう。

シンプルだからこそ優しい音楽に、聴く人がそれぞれのタイミングで意味を見つけられるのかも

ガールズバンドをあまり聞かない私が、ずっと聞き続てたのは唯一赤い公園です

赤い公園って、素敵なバンドなんですよ

2021年1月_聞いた音楽たち

Twitterのフリート機能で聞いた音楽についての感想をぺこぺこ書いていたんだけど、ふとこういうの纏めといてもいいのかなあと思ったので今年はそれをここに纏めてこうかと思います。
フリード時から文章ちょっと改変あり。当たり前ですが音楽的な知識は浅く素人なので専門家からみたらきっと的外れな発言あります。

後、私が聞いたタイミングで書いているので新譜でもなんでもない曲が多いです。


基本Spotifyで聞いてる音楽なのですが、聞きやすいようにSpotifyリンクも貼っておきます。みんな音楽を聴くんだ。よろしくお願いいたします。

前置きは以上。


 

・シークレットコード/BRADIO

久しぶりにBRADIO聞いてるけどノリノリファンクも勿論お家芸!って感じで良いんだけどこういう大人セクシーで色気むんむんの雄!って感じだけど不思議といやらしくなりすぎない、健康的な歌が歌えるのこのバンドの強みだな、と思う。 

 

丸い真理を蹴り上げて、マリー。/w.o.d

ガンガンにボリューム上げてめちゃくちゃにスピード上げた車の中で聞く曲だ!もしくはきったねえちっさいライブハウス。

リズム隊の音が最高に気持ちいいのでこれだけで満足できてしまうのにそこに乗っかるボーカルの泥臭さ。ざりざりした音になっているのもよい。

 

・スカート/大沼パセリ

シティポップだけどしっかりJポップしてて良!

調べたらこの方ボカロ出身のらしいんだけど良い意味で音と譜割にボカロっぽさがなくて(言われてば歌詞の韻の踏み方はちょっと片鱗があるかも)引っ掛かりがなく聞ける。ちゃんと生身の人間が歌う曲になってる。

寒い夜の散歩で聞きたい、深夜ドラマのEDとか似合いそう。

 

・Fist Step/長瀬麻奈(CV:神田沙也加)

今見てるアイドルアニメの曲。予備知識なしに聞いた際にべらぼうに歌がうまく伸びがあり声に芯があり声が通る、これはいったい何者だと思ったら神田沙也加さんでした。すげー。

私の中で神田さんはミュージカル畑の人ってイメージだったけれど、発生が全然ミュージカルしてなくて自分の技量を押し出しつつギリギリアイドルで通る瀬戸際を攻めててすごいなぁ。YouTubeにご本人がパフォーマンスしてる動画もあるんですがとても可愛らしいのに圧倒的余裕と貫禄でした。

勿論、曲もいいです。サビがめちゃくちゃ頭に残るんですけど、このサビの盛り上がりのための布石がちゃんと機能する。 

 

・トーチソング/ズーカラデル

私のサーチ不足かも知れないが、何となくこういうカントリー?キャラバン?っぽい音楽少なくなってるのは気のせい?

毒気のない音楽に難しいことは言わないけど浅はかではない歌詞が聞きやすい。人を感動させるドラマチックさはないけれど疲れた時やストレスを抱えている時に寄り寄り添うのは本当はこういう牧歌的な曲なんじゃないかな。

 

・Crazy Crazy/星野源

好きな星野源の話をします。

そもそもこのYELLOW DANCERってアルバムが物凄い名盤なんですけど。 

ピアノでとるリズムもサビで入るクラップも、落ちサビで入る静寂も全部が全部カチッとはまって気持ちいい!鍵盤がリズムの主役になっている曲、好きだ~!

音が着飾りすぎでいないので、星野源の歌声が甘くてでもさっぱりで聞き心地いいなぁと実感出来るのもポイント高い。

星野源の曲、星野源は本当に音楽が心の底から好きなんだなあと思えるものばかりなのも良いですね。

 

・就寝御礼/PSYQUI

Vちゅばの歌ってみたきっかけで知ったけれど原曲めっちゃいい!軽く調べた感じだと音ゲに楽曲提供とかしてる人っぽい?

落ち着いた男の人の声に女の人のコーラスは王道だけど、だからこそ良。

一つ一つのパーツやテーマはお洒落詰め込みました!って感じなんだけど不思議とさらっと聞ける。

 

・I LOVE YOUR LOVE/Negicco

久しぶりにNegiccoちゃんと聞いてるんだけどこれめっちゃ良いな!?

この何とも言えないスロウなキャッチーさ、多幸感はどのグループもNegiccoには敵わないんだろうなと思えてまう。

メンバーが年齢を重ねたことで曲もちゃんと大人になってるんだけど、ちゃんと歌声とニュアンスでアイドルの可愛さも忘れてないのがいい。

曲途中のラップと最後に入る控えめな掛け声?がバカ可愛いです。

Negiccoは世界平和。

 

 

以上、1月は8曲。
本当はここにフルで聞けるのをめちゃくちゃ楽しみにしていたOne Last Kiss/宇多田ヒカルが入るはずだったんだけど映画の延期と供に発売も延期でしたね…

それにしても映画に合わせて発売を延期するなんて凄く物語へ誠実な対応だな…と思った。フル、楽しみにしてます。

磨田くんへ(日プで私が応援してた子の話)

長く続いてきたPRODUCE101JAPANも今日の夜には全ての結果が出てしまうのかと思うととても不思議です。
私はまだ、磨田くんがステージで踊って歌って、みんなと一緒にアイドルを目指していた時間を漂っている気持ちなのですから。

ファイナルはテレビで放送されると言うことなのできっと沢山の人がこれから先輝いていくみんなの事を見て、興味を持って、祝福してくれるのかなと思うとその中に私の好きで応援してきた磨田くんが含まれないことが正直に言うと、とても悲しくて残念です。
思った以上に心にダメージというか現実を受け入れられていないというか”空虚”の気持ちなので磨田くんに伝えたいな、と思うことを書き連ねますがこれらはとても自己満足の行為なので気恥ずかしくなったらさくっとこの記事ごと消すことにします。本当は書くか書かないかすごく迷ったんですけどでも形にしとかないと今日ファイナルに挑む20人もそこから選ばれる11人のこともどこかもやもやしたまま応援できなくなってしまいそうなので…。
職場の昼休みを犠牲にしてバーっと書いたものなのでおかしなところあったらごめんなさい。

磨田くんに最初に惹かれたきっかけは多分ツカメの推しカメラを見た時だと思います。膝を抱える振り付けのところでハッとするくらい不安そうな顔をしていてこの子はどうしてこんな顔をするんだろう、と思ったのが最初の引っ掛かりだったと思います。その後一生懸命踊るにつれて着ていたワイシャツの裾がずるずるになっててなんとも言えない気持ちになりました。比護欲に近い何かだったのかもしれません。キラキラのステージの端っこの方で、マイクも貰えずにきっと苦手であろうダンスを本当は精一杯格好つけるようなステージでこんなぐちゃぐちゃになるまで必死に食らいつくこの子はどんなアイドルになるんだろう。
磨田くんは三重出身、20歳の一重でどちらかというとキリッとしてるはずなのにどこかぼんやりとした雰囲気のある顔の綺麗な男の子。
特に目立った経歴もなく、ダンスも歌も未経験。おまけにどちらかというと控えめなタイプ。
オーディションの候補生として選ばれた101人中で磨田くんはバックボーンの全然見えない子でした。元アイドルや子役、韓国でアイドルやってた子、社会人経験がある子、昔からダンスを習ってた子そんな個性だったり芸能界に近い才能に恵まれた子たちの中で磨田くんは本当に本当にびっくりするくらい普通の子で。

でも私はその普通な磨田くんがどうしてこのオーディションに挑んだのか、アイドルになろうと思ったのはどうしてなのか他の子たちみたいに特出した理由はなくてもきっとこの子にはこの子なりも物語があるなずだなんて思った。
考えてみればオーディションに挑んだ101人全てに物語というか背景があるのは当たり前なんだけれども、その中でも私は磨田くんの物語が知りたいと思った。きっとあれが”引き付けられた”ってことなんだと思います。

でも放送が進んでいっても磨田くんはあんまりというか殆どピックアップされることなく(所謂分量が貰えない状態)その他大勢で終わってしまうことが多く感じていた。人数が人数なだけに誰もが平等にっていうのがとても難しいのはわかってる。でもなんだっていい、この子は絶対光る何かがあるはずだ。こんなに惹かれる何かがあるんだものここで何もなく終わってしまうのはもったいないし私はまだ、磨田くんの何に惹かれたのかを分からずに入れままなんだ…そんな風に思っていました。

風向きが変わったのはグループバトル。
本当にこの時は磨田くんを応援してた人たちの中でお祭り騒ぎで、まず予告編のサムネが磨田くんの時点で何事!?ってくらい大騒ぎしていた気がします笑
磨田くんが自分の選択で選んだレベルが高い経験者ばかりのFIRE組。ランキング上位常連の豆原くんに選ばれた精鋭の中に「人生を変えたい」と切り込んでいった磨田くんは本当に凄いし、そんな磨田くんをあったかく迎えてくれて全員で勝とうとしてくれたメンバーのことが私は今でも大好きです。1位になれなかったの本当に悔しかったなあ…。
出番をくれ分量をくれと願っていたら、磨田くんが自分自身の選択と努力で分量勝ち取って物語を見せてくれてほら!私の予感は間違ってなかった!ねえ!すごい!ってめちゃめちゃはしゃぎました。
私は韓国系のアイドルにさっぱり明るくないのでこの曲がどんなに難しい曲なのか当初わからなかったんですけど本家の方を見たら飛んでもなかったし放送中の練習風景とかも割ととんでもなくて「これを未経験素人に1週間でやれとは…?」と思ったんですけど本番のパフォーマンスはびっくりするくらいアイドルで、ただ踊って歌ってるだけじゃなくてレベルの高い他のメンバーに振り落とされないぞ、食らいついてやるぞって気持ちが見えて最初のツカメの時にあんなに不安そうだった男の子はいったいどこに行ったんだろうと思うほどです。

今でも大好きで何度も見ちゃう。

FIREで自身がついたのかその後のハピメリでは自分からメインボーカルに立候補したり、あとここが一番私は感動したんだけど先生方からの指摘をちゃんと打ち返せるようになってて本当に本当に嬉しかったです。
こうやって全編通して磨田くんは物語と成長を見せてくれる子でした。
韓国のアイドルって最初からシャキシャキ動けてバリバリ歌えてみたいな子が望まれてる印象があるけれども私は日本のアイドルが好きな人なので、こうやって自信をつけて成長してそれを見せてくれた磨田くんは私の中ですっかり立派な理想のアイドルでした。

先週の放送分で磨田くんは101人中37人という結果で終わってしまったけどでも半分以上の順位って十分に凄いです。あと1週勝ててたらファイナルだったんもん。本当にあと一歩だったもん。どうか自分を誇ってくださいね。


磨田くん
磨田くんがなんでこのオーディションに参加したのかアイドルになりたいと思ったのか私はずっと分からなかったんです。でも人生を変えたいと言い切った磨田くんの言葉に全部が詰まってると思いました。
せっかく人生を変えようと大きく一歩を踏み出したのに力不足でごめんね。今日のファイナルに送り出せなかったこと、自分が思っていた以上無力感でいっぱいです。でもあの時の一歩と努力が、磨田くんの今後の人生の糧だったり素敵な思い出になってくれたら嬉しいです。私は、磨田くんを応援している時ずっとずっと楽しかったんですもん!
これから先、磨田くんはどんな未来を描いていくのかなあ。
出来ることなら何か表舞台に挑戦してくれると嬉しいけれどでも磨田くんが自分のやりたいように輝ける場所で頑張ってくれたらそれで私は満足です。

なんだっていい。
アイドルにならなくても表舞台にこの先挑戦することなくても、私は磨田くんが何かをつかむ瞬間が来ることをずっとずっと祈っています。


1.8k舞台の良かった所悪かった所(ヒプステの話)

舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-について内容等はさておいて「全席一律18,000円の舞台に何回か入って思ったこと」の話です。

【良かったこと】
・チケットが取りやすい
圧倒的に取りやすかった。
チケットの取りやすさでトレンド入りするくらい取りやすかった。流石に大千穐楽はちょっと手こずりはしたが皆まあまあ希望通りに観劇出来たんじゃなかろうか。最も値段がもっと普通ならばもっと行きたかった!って人は沢山と思うけど。

・なんとなく治安が良い
治安がいいとは違うかもしれないけれど皆が皆18,000円を払った仲間たちなのでうっすらとした団結の気持ちが私にはあった。他の人はわかんないけど。
ヒプマイというジャンルがジャンルなのでうるせーやつ居たらどうしようかな…と思ってたけど、特有の声出し的なタイミングやハンドサインのタイミング等が割をヲタクがわー!ってなるタイミングを上手くつかんでて騒ぎたいタイミングで「騒げー!!」って言ってもらえるからヒプノシスマイクに来る客にとても理解が高い演出だったと思う。
後、発表当初色々言われていたヒプマイホーンはほとんど出番はなく且つ音色がめちゃめちゃ牧歌的で鳴らしてる側からすると羊飼いか何かの気持ちになった。
特に2部の話になるが結構客降りが多かった気がするけれど少なくとも私が見てる範囲では露骨なサイドチェンジはなかった気がする。(ツイッターで検索してみるとサイドチェンジの募集自体はあったので全くなかったわけではなさそう)
電子チケットとなるといざチェンジした後に何か生じたときの座席を証明するものが何もないので紙チケよりも心理的なハードルが上がったのかもしれない。

・物見遊山が少ない
たまにいるなんとなくで来る斜に構えた人がいなかった…気がする。皆楽しんだろ!って雰囲気が前説からバシバシ感じられてて客席の雰囲気は概ね良かったんじゃないかなあ。特に大千穐楽のお客さんはノリがめっちゃよかったのでそういった意味でも楽しめた。

・携帯さえ持っていれば荷物がいらない
これは電子チケットの利点だけどチケット持った!?って不安がない。現代人なのでよっぽどのことがない限りスマホは肌身離さずなので。
後、紛失のリスクも回避できる。でもこれ急に携帯がおしゃかになってしまったらにっちもさっちもいかなくなるからそれはそれで怖い。

・ハイな気持ちになれる
払ってる値段が値段なので多少いつもよりハイな気持ちになった気がする。シャブかな?

・身分確認ががちがち
紙チケで入った人はどうだったのかわからないけど電子チケットはガッチガチでしたね。転売防止策としてはとても優秀。

【悪かったこと】
・友達を誘いにくい
値段が値段なので気軽に誘えない。
興味あるな~って人を誘ても値段がね…と言われたら引き下がるしかない。そりゃそうだ。

・チケットを増やすのを躊躇する
そこそこ簡単にチケットが手に入るはずなのに流石に値段が値段なので躊躇してしまう。当日券の列もそこそこ人がいたし、よかった!増やした!って人たちも沢山いると思うけど同じくらい流石にこれ以上は出せない…ってなった人もいたと思う。
後、公式トレがぴあのリセールと違って事前に座席を選べる形式じゃなかったこともびっくりした。

・人権がない席だと心が死ぬ
私は運がいいところにどこの席でも旨味があり楽しく終えることが出来たけどステラボールの構造上、演出が見にくい上に客降りの恩恵もない席が少なからずあったのでそういう座席当たった人はどうだったのかな…と思った。
特に演出はスクリーンを多用するので真正面から見ないとしんどいなと思うところが複数箇所あったのでそういう席にしか座れなかった人はしんどかったろうと思う。これに関してはヒプステに限らずの話かもしれないけど値段が値段なので…。
どんな席でも楽しさを見つけられることは大事だけどやっぱり値段相当の待遇は欲しい。

・カードの引き落とし時のインパクトが段違い
ダイレクトに「浪費」を実感する。
手数料込19,100円のインパクトはしばらく更新されないな…と思う。
ボブディランの来日公演が2F指定席一律25,000円と知り、大変元気が出た。

・どんなに荷物を軽量化しても荷物が増える
オーディエンスセットはでかい。A4トートでぎり収納できるくらいのサイズ。どんなに身軽で挑もうとしても必ず配られる枷がでかいのでどうしようもない。友人は小さめの鞄のみで来てしまったのでむき身のオーディエンスセットを手持ちして帰って行った。

・再入場不可
これも電子チケットの弊害だと思うけど一度入場してしまうと開演前はもちろん休憩時間中だろうが外に出るのが許されなかった。
ステラボール、トイレはとっても沢山あるので結構どうにかなるけれど化粧スペースがあまり広くはないので外に分散させてもよかったのでは?と思わなくはない。

・解釈違いを起こすと大変
おかげさまで私は楽しく過ごしたけど、解釈違いを起こした人は「こんな値段払った上につらいものを見せられた…」ってなるよね。値段に納得して入ったはずでも何かしら負の感情を抱くと18,000円が恨みの捌け口のようになってしまうのは健康によろしくないシステムだなと思う。

・2連で取った場合どっちがどっちに座るか選べない
これは連番者との関係性で回避可能だけど、2連で取ったチケットはそれぞれシステムで勝手に分配されてしまうので「私通路もらっていい?」が出来ない可能性がある。ちょっと怖い。

・身分確認ががちがち
いい点でもあり悪い点。
当日急に具合が悪くなったり仕事が入ったりした場合、最終コマンド「友人に託す」が出来ない。空席になるよりはまし誰か入って!が出来ないのは結構な痛手だと思う。

・(ネットで)荒れた
文句を言っていいのはお金を出した人だけ!

【良いか悪いかわかんないけど思ったこと】
・次回作も同じ値段じゃないとやりきれなくなったしまう
めでたいことにtrack2が決まりましたが、これであっさり普通の値段、もしくはグッズ無席等が設けられたらいやそこは流石に合わせてくれよ!って思ってしまうなあ
少なくともtrack2までは今の値段を維持して欲しい。そっから先をやるのならば逆に値段は再検討して欲しい…
有料FC作るくらいなので今回の以外もやる気っぽいけどどうなることやら…。

・結局なぜこの値段だったのかがわからん
流石に何かしら意図があっての全席一律料金オーディエンスセット配布だったと思うんだけど残念なことに私にはその意図は最後まで汲み取れなかったな…。(ホーンはマジでいらなくない???)
演出やダンサーさんたちの豪華さはとっても良かったし楽しく観ることが出来たけど、高かった分のチケット代は演出やダンサーさんに割かれていたというより、オーディエンスセットのグッズ作る方に割かれていた気がするのでチケット一枚当たりの儲けは普通の値段の舞台と変わらない気がする…気のせいかな…。

・前例を作ったこと
2.5次元舞台の代表であるところのネルケプランニングさんがこの値段の舞台をしたという前例が出来てしまったので今後なにかにしら他の作品にも影響などが出てしまうのでは…?と思わなくはない。

大事に育てた花が理想以上に咲いた時、人は感動するという話(エーステ秋冬感想)

MANKAI STAGE「A3!」秋冬公演が大千秋楽を迎えました。

本当に本当に見るたびに大好きで最近はめっきりまじめに舞台に通っていなかった私は久しぶりに死ぬ気で通おうと決意する舞台だった。

皆が口をそろえて皆がほめたたえる舞台について今更「面白かった」の感想を聞きたい人間なんてごく少数だと思いますが、自己満足と後はエンターテイメントはかくあるべしを感じたという備忘録でもあります。



そもそも私は春夏公演の時点でA3舞台へのモチベーションがとてもとても低かった。というかそもそもチケットを持っていなかった。理由はいろいろあるけどその辺は割愛させていただく。

ぼんやりと評判を眺めていた時に演出が以前別の舞台ですごく良い演出をするなと思った人だと気が付き、チケットとればよかったなあとつぶやき、それを見た同じくらいのモチベーションの友人が拾ってくれ、無事観劇することが出来た。


実際に見た舞台は期待値を低く見積もっていたことを後悔するくらいとっても良くてその時すでに別の予定が入っいたため噂の「実際の千秋楽で劇中劇の千秋楽をする」という演出をライビュすら立ち会えなかったことは今でも後悔している。

友人とこれは秋冬公演気合い入れてチケットを取ろうと誓い、その誓い通り秋冬公演は無事複数回会場に足を運ぶことが出来た。

私はゲーム上では秋組を贔屓にしているヲタクなので今回の秋冬公演は並々ならぬ緊張をもって挑んだ。

過去にめちゃくちゃ大好きな作品の舞台化2作目が原作隅から読み返せと言いたくなるような出来で、1作目が面白かったからと言ってそのクオリティが続くわけではない、というのを痛いほど学んだからだ。


幸運なこと、そしてありがたいことに心配は杞憂に終わり、本当に本当にいつ見てもどこを見ても楽しくて素敵な舞台だった。


私は割と複数回通うと感情がこなれてくるタイプで、毎公演泣くということは今までほとんどなかったのだが秋冬公演に関してはほぼ毎公演別のシーンで涙を流していた気がする。長らく観劇ヲタクをしている自覚はあるけど中々ない体験だった。

皆が息をのんだ太一の罪を告白するポートレートはいつみても空気のヒリつき方が違い、あそこの所見誰もがウッとなるシーンを絶対に慣れさせないぞという気合を感じた。愛されたかったと願う太一の気持ちを絶対に風化させてやらない

私は今回の公演でこの太一のポートレートからも万里が発破をかけるシーン(「お前はどこの誰だいってみ?」のくだり)が大好きであのセンセーショナルな太一のポートレートに埋もれることなくそして毎公演アプローチを変えながら秋組リーダーとしての摂津万里の役割と成長を演じてもらえたのが本当にうれしかった。あそこはやっぱり直前の太一が凄すぎるので最初見たときは少し心配したのだけれど公演を重ねるごとにバランスに配慮されてて日を追うごとに違う思いで見ることが出来た。

後、万里で言うと劇中劇のベンジャミンが「よほどルチアーノさんのことを信じてるんだね」のくだりで「あいつにいうんじゃねえぞ、俺もだ」と返すところが最後の最後、大千秋楽で全然言い方が変わっていたのにはびっくりしすぎてちょっと引いた。今までは劇中劇の役として返していたセリフだと思っていたけど大千秋楽では摂津万里個人の感情の動きが乗っかているセリフに思えた。


凱旋公演まで見て一番すごいと思ったのは冬組。

冬は元々経験と力量がある人がそろっているとは思っていたけど東京公演では何も感じなかった場面に胸を打たれたことにびっくりした。

私は「死」に関わる悲劇があまり好みではなくそりゃ死んだら悲しいだろと思ってしまうので、ぶっちゃけミカエルの最後はきれいな光景だなあくらいの心の動きだったんだけど、凱旋公演の紬は最後ちょっと大げさなくらいの満面の笑みでそれが凄く印象に残った。


私は演技の上で役者とキャラクターの境界線があいまいになる瞬間がとてもとても好きなんだけれど、A3は劇中劇という装置のせいか、役者とキャラクターとキャラクターが演じる役の3つで構成されてる。それが役者の気持ちの変化とは、舞台の空気とかにうまく合致したからあんなにも毎日その日の空気にハマる舞台だったのかなあと思う。




よく言われる舞台は生もの、という言葉がある。

毎日同じ舞台でもその日の役者のコンディション、受け取りての感じ方で全然違うよね、だから私たちヲタクは多ステするんですよという一種の免罪符だと私は思っている。私も基本的にそのスタンスだし、毎日違うものを見に行っている気持ちではいるし、面白いものは何回見ても面白いとは思ってはいる。いつだって推してる人の演技は見ていて楽しい。

でもどんなに推しがいい演技をしていても、どんなに役者が頑張っても絶望的に適当な脚本や演出がこの世に存在していることを知っている。例え一部のよかったシーンがあれども感情の慣れによって惰性になってしまうことだってあるし、推しの演技は毎日最高だけどその他は褒めるところねーな!みたいな舞台はごろごろある。


面白いものを、面白いままに、毎日違ういいものを、が悲しいことに理想論なのを私は知っている。


そもそもエンターテイメントとは大前提として面白いものに金を出すという行いが健全な行いなはずなのに、悲しいかな現場に一生懸命通うヲタクは所謂虚無の舞台でミリとも面白くない舞台で推しを眺め、作品の感想はうまくかわしつつ「今日も推しくんの演技は最高!」と呟くしかないのだ。悲しい。とても不健全だ。

でもそういう、チケットがだだ余って招待枠が出るような舞台に金を出さずに″推してます″と名乗ることは悲しいことに心が死んでしまうのだ。(とても重要なことだがこれは私個人の感情であり他の方に強要するものではないこともちゃんと理解しているので安心して欲しい)

あと推しが頑張っている舞台で空席が目立つのは普通に悲しい。


頑張って興味のない舞台のいいところを探して、推しを眺め、どうか次の仕事や大きな役につながるように願っていざ大役をつかんだ時には今まで現場に足を運ばなかった人たちが押し寄せチケットが戦争となるのだ…悲しい…。

そういう不健全な行いのサイクルはいつかお客の気持ちを折ることになる。私たちはATMではないし、どんなに稼ぐ人だって資金が一生底を尽きないなんて人はほぼほぼいないのだ。


少し話がずれた気がする。


私がエーステで何より評価したいことは面白い原作が面白いままパッケージングされたこと、そしてそれを役者がちゃんと面白いまま以上に演じてくれたこと、スタッフも役者も作品の人気に甘えなかったことに尽きる。

世の中に面白いものはたくさんあれどそれが面白いままパッケージングされるとは限らないし、原作の良ではさが舞台の出来にそのまま直結するとも限らない。

出来れば世の中のエンターテイメントのすべてが気持ちよくお金が出せるものになればいいなあと思う。


「なにがあっても何がなくても 時計の針はThe Show Must Go On!」

ショマスの好きなところいっぱいあるけど私は特にこの歌詞が一番好き。

一観客である私がいなくても、舞台の幕は今日も上がるし私がこんな風に文章を書いても書かなくても何一つ変わらず時間は進む。楽しい舞台も、残念な舞台も等しく幕はあがる。それは私たちの日常と一緒だ。この歌詞を聞いた時に私たちの日常と舞台との隔たりは案外そんなにないのかもなあなんて考えた。だって舞台はその舞台に立つキャラクターたちの日常なんだから。

人生は何にもない日の方が圧倒的に多い。日々をこなすことに手いっぱいで毎日惰性で生きることだってあるけど、でも出来ることならば惰性の中でも楽しさを見いだせる人間でありたい。

私はいつだって舞台に対して理想を追い求めるし、いつだって日常以上のものが欲しいのだ。



願わくば今日から始まる春単独公演がどうか美しい、そして幕が閉じることを惜しいと思えるような時間であることを祈るばかりだ。


担当のソロが予想外の形で披露された話。(3rd仙台公演)


先日、THE IDOLM@STER SideM 3rd LIVE TOUR GLORIOUS ST@GE! 仙台公演が行われました。
その1日目の公演で私の担当アイドルである冬美旬のソロ曲Genuine feelingsが披露されましたのでそのことについて書こうと思います。
多くの人が素敵な感想も有益な現場レポも上げてくれていてもう出尽くした感はありますが、これは私の、一介の旬Pであり永塚拓馬さんのヲタクの個人的な覚書だと思ってください。そうしないと無限にこの話しそうなので……


今回の仙台公演はHigh×Jokerが両日参加することと、事前に公式から披露するのは殆ど新曲、と大胆な殺人予告されていたため少なくとも夏来か旬のソロどちらかは来るだろうなとは考えていた。
そして始まって仙台1日目。ライブも中盤で続いてはソロコーナーです!とMCをしていた方が言った時そのトークパートにHigh×Jokerのメンバーは誰もいなかったのでこれは今日誰かしら歌うなと予想も出来た。でもなかなかハイジョのターンは来なくてもしかしたら…ないのかも…と少し思った辺りでの夏来ソロ。夏来がソロで歌うならバックダンサーなしだよなあと思ってたけどその通りで1人でステージに立つ渡辺さんは新鮮でちょっと不安な気持ちになった。
途中、後ろのモニターに過去のSRカードの絵が流れてくる演出があったのだがその中にオフショットが見えた時、なんとなくこれはこのまま旬が来るのでは気持ちが強くなった。旬がピアノを弾いて夏来がバイオリンを弾いてるあのカード。
夏来がステージ上段で歌ったので出て来るのならばデベソかなと思ってドキドキしてた。でも夏来が歌い終わってしばらくしても全然明かりはつかないし音もしない。なにが始まるのか急にわからなくなって怖くなった。そのうちに真っ暗な会場で突然ピアノの音がした。
今回の出演者の中でピアノというキーワードで思い浮かぶキャラクターは旬だけだ。来てしまったのかもしれない、と思う。でも変わらず舞台は真っ暗なままだ。
突然下手側のお客さんの方から悲鳴が聞こえて視線をそちらに移すとグランドピアノが見えた。事態をよく理解出来ないままでいると永塚さんが椅子からすっと立ってたっぷり間をおいてとってもとっても長くて深いお辞儀をした。さっきのピアノはもしかして永塚さんが弾いていたの…?私はこの時、ピアノ演奏はこれで終わりだと思っていたのでえっ下手側のお客さん良いなあ!私、しっかり見れなかったじゃん!なんて思っていた。今思うととてものんきだ…。でも顔を上げた永塚さんはそのままピアノの前に戻っていった。
あの場にいた全員が、次何が行われるのか予想出来た上で本当なのだろうかと息をのんだと思う。
およそアイドルのライブとは思えないくらいピリピリした雰囲気で正直、こんなに静かなsideMの現場は初めてってくらいに静まり返ってた。全員の目が永塚さんと、ピアノに集中する。真っ暗な会場にそこだけ切り取られたようにピンスポットが当たって眩しい。弾く気なのだろうか。ゆっくりとタイミングを探るように、永塚さんの指が音を奏で出す。旬のソロだ。まさかのピアノアレンジのGenuine feelings。
てっきり歌い出しの前にオケが被せで入ると思ってたのに、いつまでたっても永塚さんのピアノの音しか聞こえない。この辺りで私は頭が真っ白になってしまっていて連番の友人が機転をきかせてくれて「ちゃんと見て!」と声をかけてくれて崩れそう(だったらしい)な私を支えてくれた。なにか刺激があると不思議と人間意識がはっきりするものでそうだ、崩れ落ちてる場合じゃない!と踏みとどまった。見届けなければ。
永塚さんがガチガチに緊張しているのが手に取るようにわかった。肩に力が入っててあのままじゃ持たないって思った。結構頭の方でちょっと派手目なミスタッチ。ライビュでは鍵盤がアップで映されていて永塚さんの震える指が見えたらしい。楽器って1つミスがあると気持ちが切れちゃうというかダメかもしれないって嫌な気持ちになって雪崩みたいに崩れちゃうことがあるから序盤で転んだのは本当に本当に怖かった。
オケ被せが一切ないのでこの空間、この時間は全部永塚さんのさじ加減で始まって永塚さんのさじ加減で終わる。普段一緒の仲間は誰もいなくてこの時間は永塚さんと旬のためだけにある。音が途切れないことを祈った。
歌い出し、何度も何度も繰り返し聞いたCDの音源とは違ってちょっとか細くて絞り出すみたいな歌い方で私にはとても苦しそうに聞こえた。
以前、永塚さんはラジオにゲスト出演した時に「この曲は、本当はもっと違う歌い方を考えていたけれどそれはライブにとっておこうということになったのでいつかライブで披露できるといいな」みたいなことを語っていた。
Genuine feelingsの1番は過去の冬美旬を歌ったような歌詞。よく冬美旬という人間を語る時に話題にされるこの過去だが、実はこの件について明確に何があったのか公式で語られたことはなくて「夏来がきっかけでピアノにまつわる何かが事故や事件のような事が起こり、旬はピアノを辞めた」というとても断片的な情報しかない。何かか辛い出来事があったということだけしか私たちは知らされていないしおそらく今後も明かされることはないんじゃないかと思っている。
永塚さんが考える旬の過去はこんなに苦しいものだったのかと思うと凄く辛くなったし、段々ピアノの音が何かに縋るような必死さに聞こえてきた。
苦しく聞こえた歌い出しから、サビに近づくにつれて段々胸の内を明かすように色んな感情を混ぜてぶつけるみたいに過去のこと、仲間のこと、変わりたいと思い始めた自分のことを歌っていた。最初は縋るように聞こえてたピアノも、段々力強さみたいな強い意志が見えた気がした。
それまでもだいぶ永塚さんと旬の境界線が曖昧だったんだけど、間奏のグリッサンド(と、いうらしい。一音一音を区切ることなく、隙間なく滑らせるように流れるように音高を上げ下げする演奏技法、Wikipediaより なおこの技法は指を傷めることがあるらしい…)が綺麗に決まった時、私は冬美旬のピアノ演奏を聴いているんだと確信した。あの辺りで心なしかピアノも少し緊張のとけた音になった気がした。
私は普段、ライブ中でも自分の周りや客席がどんな反応しているかなどが気になってしまう方で、この辺りでその余裕も少し出てきて自分の視界の範囲いっぱいに青いサイリウムが広がってるのがわかった。担当のソロで個人カラーのサイリウムで会場が埋まることを夢見ていたので早々にその光景が叶ってしまった。
サイリウムの明かりは応援してるよの証。あの青い明かりの分だけ旬の過去も今の悩みも進もうとした決意も肯定されたような気がした。

1曲フルでやりきった永塚さんは沢山の人の拍手を浴びながら仲間が待つセンターステージへと駆けて行った。この先は、アイドル冬美旬のターン。
1人で縋っていたピアノから離れて仲間に囲まれてショルキーを手に仲間の背中を見守るように歌う旬はアイドルになって幸せそうできっとこの子はこれからもずっとアイドルで居続けてくれると思った。



「ながにゃんが旬で、旬Pは本当に幸せものです こんな風に旬と向き合ってくれて本当本当に嬉しい
ながにゃんはこれからどんどん今以上に素敵な声優さんになるって確信出来るし、旬もこれからどんどん今よりずっと素敵なアイドルになる
次にながにゃんがどんな旬を見つけてくれるのかが楽しみです」
これは3年前、ファスライを見た私が電車の中で泣きながら書いた記事の結びの文だ。(ながにゃんって呼んでる……)あれからたくさんの時間がたって2ndグリツアそしてアニメと成長してsideMは本当にたくさんの人の目にとまる作品になりました。
そして、永塚さんはその度に新しい表現、その時そのメディアでしか出来ない思いで新しい旬の魅力を提示してくれていたけれども永塚さんはとうとうここまで旬を連れてきてくれたよ。おめでとうあの時の私。

永塚さんが旬役に決まって結構すぐにピアノを習い始めたというのはブログで書かれていたので知ってはいた。いつかどこかで披露してくれればいいな〜なんてのんきに思っていたけど、冬美旬としてのピアノには全然期待していなくて、だって神童冬美旬のピアノを求めるのは流石に荷が重すぎるし、技術的な面を除いても冬美旬としてピアノを弾く重みを永塚さんは誰よりもわかっていたと思う。
それでも挑戦してくれたこと、やり遂げてくれたこと、私たちに「冬美旬のピアノ演奏」を見せてくれたこと全部に感謝をしたいです。私はあの時確かに旬の過去と未来に触れていたんだなと今になって思います。旬らしい、音を聞かせることに重きを置いた素敵なステージでした。


今回仙台公演で披露されてしまったのでこの後の3rdツアーで旬のソロはおそらくやらないと思います。それでも今後開催されるであろうライブツアー、何かしらの機会で旬のソロは披露されるし永塚さんが「次の機会ではミスを少なくして〜」と語ってくれたので今回のようなピアノ弾き語り形式で披露されるチャンスはきっとでてくると思います。なのでどうか現地に足を運んで旬のピアノを聴いて貰えると嬉しいです。円盤もいいんですけど出来れば現地、もしくはライブビューイングで(行きたくても行けないよ!って人も多々いることは承知の上で)
実は現地2日目帰る際の電車待ちの時に「旬が好きな人って本当にいたんだね〜周りに全然いなくて〜」みたいに話してる人がいて…本当に…お前…なんてことを…って思ったんですけど、確かに他のハイジョの子に比べると魅力がわかりやすくない子ではあるとは私も思ってはいます。(だが言葉は選んでくれあと場所も考えてくれ)
でも旬の座右の銘は「音色は言葉よりも雄弁。」
どんなに言葉を尽くすよりもあの演奏を聞いて、あの震えるような旬の過去と未来に直で触れたらきっとみんな旬のことも気になると思うし、それを表現してくれた永塚さんのことが気になると思うので。
どうか冬美旬のことを気にかけて好きになるきっかけを逃さないで貰えると嬉しいです。永塚さんも旬ももっともっと上を目指せる人です。私が今、想像する範囲なんて飛び越えて次も素敵なものを提供してくれるはず!
世界一楽しいお仕事を、一緒にしましょう!